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注文住宅を建てる際、耐震性を確保するためのポイントを解説していきます。
南海トラフとは、静岡県の駿河湾から宮崎県の日向灘沖まで続く、フィリピン海プレートとユーラシアプレートが接する、深さ4,000mの海底にあるくぼみのことを指し、この南海トラフで約100~150年の間隔で繰り返し発生してきた大規模地震が「南海トラフ地震」です。前回の南海トラフ地震の発生より、70年以上経過した現在、次の地震発生の可能性は高まっていることを忘れてはなりません。
愛知県の予測調査によると、南海トラフ地震が発生した場合、ここ一宮市では大部分の地域で「震度6弱」の観測が予測されています。
耐震等級とは、地震に対する建物の強さ(耐震性)を表す指標であり、建物の強さ・強度の指針で、住宅の品質確保の促進等に関する法律である品確法(ひんかくほう)によって定められています。
現在、この耐震等級は3つの段階が設けられています。「耐震等級1」は、震度6から7相当の大地震でも耐えられる程度で、建築基準法において最低限守るべきだとされた基準となっています。「耐震等級2」は、等級1で想定されているよりも1.25倍の規模の地震が起きても倒壊しない耐震強度。さらに「耐震等級3」は、等級1の場合の1.5倍まで倒壊しない耐震性を示し、現在はこの等級3が最高級となっています。
災害時に防災の拠点となる、警察署や消防署などは、等級3で建てられています。以上のこともあり、注文住宅を建てる際は、最も耐震性能が高いとされる「耐震等級3」を選ぶことをおすすめします。
等級3を選ぶことは、安心安全を選択するメリットもありますが、等級3の住宅は地震保険の50%割引が適用されるというメリットもあることを覚えておきましょう。地震保険の価格は居住地域によって異なりますが、半額の割り引きとなれば出費が確実に抑えられるのは嬉しいですね。また建築にあたり、住宅金融公庫の「フラット35」を利用することを検討しているのであれば、等級3の住宅は「フラット35S」の利用も可能となります。つまり、一定期間金利の引き下げメリットも受けられるのです。
注文住宅を建てる際、耐震を考える場合は、耐震性能の他に確認しなければならないのが地盤調査です。いくら耐震性能が高くても、地盤が弱ければ、地面ごと建物が倒壊してしまうリスクも考えられます。地震対策のために、住宅そのものの耐震性能を検討する前に必ず地盤調査を行い、地盤の状態を確認しておきましょう。
耐震工事は、住宅の完成と同時に壁へ隠れてしまうもの。きちんと施工されているか確認することは困難です。そのため、耐震性能を重視する場合、施工体制がしっかりとした会社を選択すること、また施工実績を調べておくことも重要です。
近いうちに発生するかもしれない大地震に備え、注文住宅を建てる際は現在の最高等級である「耐震等級3」を選ぶことがよいことが分かりました。注文住宅を建てるには、耐震等級のランクを施主が選択できるため、耐震等級についての要望は、事前に伝えておきましょう。
参照元:[PDF]国土交通省/03-274 新築住宅の住宅性能表示制度ガイド.indd(平成28年4月1日施行版)
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